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翼ある人びと-ブラームスとクララ・シューマン-

千秋楽に初見でした。
サブタイトルにブラームスとクララ・シューマンとついているので、史実的には二人が恋愛関係にあったという裏付けはなかったとの事ですが、もっと恋愛に重きをおいちゃったりしてるのかなとか始めは思っていたのですよ。

が、しかし!

芸術に対するシューマンとブラームスの高みを目指す戦い。
ベートーヴェンに対する尊敬と大きすぎる先達をいかにして乗り越えるか。
同時代に華々しく活躍していたリストやワーグナーが自分の音楽を世に出すために貴族たちの間を処世術で渡り歩くしたたかさとそれが出来ないシューマン、ブラームスの葛藤。
ピアニストとして稀有な才能を持つクララがピアノを弾く事だけに専念出来ない現実。
クララを思うヨハネス(あ、ブラームスね)をも包み込むロベルト・シューマンの大きな愛。
美しい世界が音楽と共に展開されていました。

まぁくんヨハネスは当たり役に巡り合ったなという気がしましたよ。頑固なまでに自分の音楽を追求する所も、不器用でまっすぐなクララへの愛情表現も、自己評価の低さとかいろいろなものを抱えて、そんな内面から生まれる音楽のなんと美しい事か。
クララのうららちゃんは大人っぽい美貌で、人気ピアニストの側面と良き妻、母としての側面と、翼をはばたかせきれないどこかやりきれなさのようなものを感じて、美しいクララでした。あとは……歌かな?まあ、多くは語るまい。
キタさんロベルト。切なかったです。でもって大きい人でした。自分の音楽が忘れられていくのではないかというジレンマを抱えつつ、ヨハネスの才能を大事に育てて、クララと子供たちを愛して。
病床でヨハネスに語る高い頂の上には空があるんだよという言葉は、タイトルの翼ある人びとの主題となっていて。
あっきーが演じたヨハネスの生涯の友となるヴァイオリニストのヨアヒムの存在は、色々な人の救いになったのではと思わせましたな。
常に白いドレスで超然と現れる音楽家のパトロン的な伯爵夫人(せーこちゃん)の存在感も見事なものでした。
出てくる音楽家皆が彼女の存在に一目おいている所に、本物のパトロンはこういう人だったのかなと。
ヨハネスを思っていたルイーゼ(れーれ)も一途だったし、ダンナさんいい人だったし、子供たち可愛かったし(実際はシューマン夫妻の間には子供8人いたらしいですな)
ベートーヴェンの姿で現れる彼は、時に芸術の神様っぽくもあり、時に悪魔っぽくもあり、時に立ちはだかる壁であり。
誰の心の中にもいる存在なのかなと。
植田景子先生のルートヴィヒⅡ世の時に「幻」という役がいましたが、あの役をちょっと思い出したりしました。

ああ、いい作品だったな~。

久しぶりにブラームス弾きたい気持ちになりました。

テーマ : スミレ話@宝塚歌劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

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