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グレート・ギャツビー

日生劇場で「グレート・ギャツビー」見てきました。
宝塚雪組の初演「華麗なるギャツビー」月組再演「グレート・ギャツビー」に思い入れがありすぎて、リアル男子が演ずるギャツビーってどんな舞台になるんだろうとわくわく半分ドキドキ半分で客席につきました。
映画はレッドフォードのもディカプリオのも見たし、原作も読んだし(細かい描写はほとんど覚えてないけど/笑)男性がギャツビーやるのは初めてじゃないってのにね~。

さて。
というわけで臨んだわけですが、まず楽曲がまるまる新曲なので、音楽的にはもうまるっきり初めまして。
ですが見終わって頭に残ってるのは、製作発表で歌っていた「夜明けの約束」くらいで。
それも、ラストの日記を読むシーンで、日記の内容がまんま夜明けの約束のメロディーラインなのでそこにちょっとじーんとして脳裏に残ったわけで。
「朝日の昇る前に」で一幕終わった月組ver.の感動再びとはならなかったのがちと残念。
井上くんは持ち味がやっぱり王子なので、ギャツビーみたいに上昇志向の強い這い上がってきた男の焦燥感みたいなものがもちっと欲しかったかな~。
美しい外見の中にものすごいコンプレックス抱えてる男で、自分を大きく見せる為に勲章とかオックスフォードとか鎧でかためまくって(しかも案外脆い鎧なんだな、これが)虚像で作り上げた姿の中に、本当はとても繊細で優しすぎる内面が隠れているのを本当に理解出来たのはニックだけで。
そういう虚像で武装している脆さがね~もちっと感じたかったな~。
そういうギャツビーに対するニックの田代くんがとても良かった。不倫の手助けを結果的にはしてしまうわけなんだけれど、あまりお金持ちではないけれど、普通にいい大学出て真面目に働いて、美人の親戚がいて。
裏街道を歩くギャツビーにはある意味ちょっと眩しい存在だった筈なんだ、ニックって。
そんな彼が自分を誇りに思うと言ってくれたのが、ギャツビーには救いになったんだろうか。
ニック万里生くんはほんと好青年を絵に描いたみたいで。
ヒロインデイジー。
まあファムファタールなんだろうけど、女受け最悪な女性だよね。女の子はきれいなおバカさんがいいのよって最初の恋に破れた時に思っちゃって、そのままきれいなおバカさんになっちゃった人。
幸せの感覚も罪悪感の感覚も麻痺して、もう何が楽しくて生きてるんだろうねと思わなくもなくて。
パメラちゃんが大きくなって分不相応な男性と恋に落ちたら全力で邪魔するんだろうなとか妄想が広がったりしますぜ。
ねねちゃん、歌がんばれ。
ギャツビー邸に飾ってあったデイジーの写真が現役時代のスチールだったのがちょっと笑ったです。
一番大きかった写真はめぐり合いは再びかな?とかオペラ覗きながら思ってたら、ギャツビーのシャツ投げが始まっちゃってあわててオペラはずしましたよ(何やってるんだ、私)
マートルまりもちゃんはもっと踊ってほしかったけれど、ちょっともっさり見えたのは衣装のせいかしら?
まあ、マートルは美人さんというより、コケティッシュな感じなんだろうけれど、現役時代はもっと歌えてたのにな~とも。
ジョーダンAKANEさんは美人さんだったです。
ギャツビー邸のパーティ、タンゴの歌手がニックとジョーダンだったのはよかったな~。
二人とも歌うまさんで、もっと聞きたかった。
曲は全く別物なんだけれど、冒頭のチャールストン、一幕最後のパーティのタンゴ、ゴルフのラグタイムと曲調は同じで違う曲なので、場面的にはもう既視感バリバリなのに、初めまして的な違和感が最後までぬぐえなくてちょっと入り込めなかったのは、初演再演見すぎたせいね、きっと。
あとはギャツビー氏の水着がな~。確か原作もそうだったっけ。レッドフォードはプールに落ちたの覚えてるんだ。
これは宝塚じゃ着れない衣装だな~と思ったですよ(そりゃそうだ)
あと、ギャツビーとデイジーの王子と王女の歌の所とか、神の目の場面の幻想的なダンスシーンとかがとても宝塚的(というか宝塚版まんまな演出で)でデュエット男女が二人を囲んで踊ったりするのを東宝版で見ると、ちょっとした違和感があって。
ああいうのはやっぱり宝塚ならではなんじゃないのかな~?
小池先生思い入れの作品なので、あまり手を入れなかったのかもだけどもう少しああいうダンスシーンとかなしにして、デイジーがトムのどんな所がイヤなのかとか、再会シーンをもっと盛り上げるとかすればよかったのにと思わなくもなく。

ここからは、やっぱり私の根っこはヅカファンなんだろなと思う感想なんだけど、ギャツビーの上昇志向の強さとか這い上がってきた男の凄みみたいなものって、もともと女性であった人が男役を極める為に血の滲むような日々を重ねて自分なりの男役の美学を極めてトップスターになった集大成として最大の見せ所なんじゃないかなと。
あさこちゃんファンな私だけど、やっぱりギャツビーは初演の杜さんが一番だったな~と結局ここに行き着くわけなのです。
もちろんあさこちゃんのギャツビーも好きだし、うっとりするんだけどね~。
初演の刷り込みってやっぱりあるのよね。
と同時に、今回のウルフシャイムさん見て、おじさんの役を渋いおじさまがやると軽い台詞回しで凄みとか怖さとかごく自然に出るんだけど、宝塚で下級生がトップスターよりも年上で立場の上の役をやるとなると、相当に大きく見せる技が必要になるんだなと。
初演のゆきちゃんが殊更に(ほんとにくどいくらいに)台詞まわしがねちっこくて濃くって愉快なおじさん風に演じてたのは、結構しんどい事だったんじゃないかなと。
今、下級生の路線の生徒さんでそういうおじさん役をふられるのって、役柄広げる為に敢えて修行させてるんかなと改めて思ったわけなのでしたよ。
月組版のウルフシャイムは組長さんだったからね~。色気オヤジで素敵だったな~と思い出してますよ。
今回もウルフシャイムさん一味のナンバーが残ってたのはちょっと嬉しかったりしたんだ、実は(笑)

ああ、なんだか長々と語ってしまった。
同じ演目を見たのに、こんな風に全然違うものとして受け取れるんだなという不思議な観劇体験なのでした。
そう考えると、エリザベートとか1789とか、宝塚と同じ演目の東宝版を違和感なく普通に見られてるのは、ナンバーとかも一緒だからなのかな?
先日見た「瑠璃色の刻」の感想も千秋楽までには。

テーマ : スミレ話@宝塚歌劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

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